製品特徴
Web Beagleとは?
Web Beagleは、弊社独自開発の1/4Uサーバーにオープンソースの負荷分散ソフトウェアを導入したアプライアンス サーバーでレイヤー4のロードバランサとして動作します。
ノードサーバーの死活監視には、レイヤー4レベルのTCP監視のほかに、レイヤー7レベルのhttp/httpsプロトコルによる死活監視にも対応し、Webサーバーの負荷分散として最適なソリューションを提供します。
負荷分散処理部分に、オープンソースとして開発されている、LVS(Linux Virtual Server)を、負荷分散装置の冗長化の仕組みには、 Keepalivedを使用しています。 RedHat Cluster Suite(Redhat社)などでも負荷分散処理を行う部分で使用されています。また、LVSはLinuxカーネルも含まれており、その他の多くのディ ストリビューションでも提供されおり、Linux OSを使用したエンタープライズシステムでも活用されているものです。
このLVS、keepalivedを利用するために必要な煩雑な設定をWebブラウザを使ったGUIによって容易に行えます。冗長化構成時でもマスター機器に設定すればスタンバイ機器に同期される仕組みや、そのほか運用管理に必要な機能を組み込みました。
負荷分散エンジンはLVS(Linux Virtual Server)を採用
ロードバランサの負荷分散エンジンとしては、オープンソースのLVS(Linux Virtual Server)の採用しており、非常に高い パフォーマンスを発揮するDSR構成に対応します。また、NAT構成、透過型構成にも対応。さまざまなシステム構成に 柔軟に対応可能です。
Webブラウザベースの専用管理インターフェイス
Web Beagle専用の管理インターフェイスを搭載しており、セットアップから運用管理まですべてWebブラウザーから設定することができます。表示は、すべ て日本語となっており、ロードバランサをはじめて導入される方でも分かりやすい表示になっています。マニュアルや管理画面上のヘルプメッセージも日本語表 示となっています。
冗長化構成に対応
Web Beagle2台で冗長化構成(アクティブースタンバイ構成)を構築することができます。ロードバランサ部分を冗長化構成にすることでロードバランサが単一故障点とならない構成を構築することができます。 冗長化構成の対応も追加ソフトウェアなどは必要なく、同一機種を二台接続し、Webブラウザー画面から設定を行うだけで使用できます。 ロードバランサの故障や、ロードバランサ接続ネットワークに不具合が生じた場合、自動的にスタンバイ機にフェイルオーバーが発生し、負荷分散サービスを継続することができます。
ロードバランサの主要機能
負荷分散方式
負荷分散方式としては、以下の5種類の分散方式をサポートしており、サーバー構成に応じて適切な分散方式を選択可能です。
・ラウンドロビン方式・重み付けラウンドロビン方式・最小コネクション方式・重み付け最小コネクション方式・ソースハッシング方式
死活監視機能
各サーバーを定期的に監視し、故障が発生したサーバーは自動的に分散対象から切り離します。死活監視方法は、以下の方式をサポートしています。
・TCPチェック・web(http,https)チェック
サーバーメンテナンス機能
負荷分散設定から、ノードサーバーの設定を削除することなく、一時的に負荷分散対象から外すことが可能です。 この操作は、Web管理画面でボタンクリックで変更できます。一部のサーバーをメンテナンスにより負荷分散対象から外す場合などに便利です。
ロードバランサ Web Beagleを導入することにより管理画面から容易に負荷分散先の切り替えを行うことができますので、負荷分散用途以外に、処理を行うWebサーバーを切り替える用途として利用いただくことも可能です。
待機サーバー機能(V1.01から使用可能)
待機サーバーは通常の運用中はWebBeagleからリクエストを振り分けられずノードサーバーが停止(複数ノードサーバーがある場合はすべて停止)した場合にリクエストが振り分けられるノードです。各仮想IPアドレス毎に一つの待機サーバーを登録できます。
使用例 1)バックアップサーバーとしての利用
この機能を用いることによって、通常の処理を行なっているサーバーが停止した場合にのみ動作するサーバー(バックアップサーバー)を実現できます。
使用例 2) ソーリーサーバーとしての利用
複数のWebサーバーに負荷分散することで、Webサーバーの 冗長性を高めることはできますが、DBサーバーやアプリケ ーションサーバーに接続している場合、これらに不具合が生じると、すべてのノードが正常に動作しない状況が発生することも考えられます。待機サーバーに は、システム障害を案内する内容を表示させたり、外部DBを参照しない縮退運用用のコンテンツを設置することで、システムの不具合時の対応を自動化するこ とができます。
管理者通知機能
web管理インターフェイスにて設定をおこなうことにより、ロードバランサWeb Beagleやノードサーバーの状態をe-mailにより管理者へ通知できます。 また、snmpエージェントとしても動作しますので、SNMPマネージャーから統計情報を取得し管理することも可能です。
製品機能
弊社オリジナルの1/4Uシャーシを採用
1/4Uサイズのコンパクトな弊社オリジナルシャーシを採用。通常1Uサーバー1台分のスペースに本製品4台が設置可能なため、ラックを非常に効率よく使用することができます。ロードバランサ Web Beagleを冗長構成(2台1セット)にした場合でも1/2Uのスペースで設置可能です。
遠隔でサーバーのハードウェアを監視・管理できる IPMI を標準搭載
IPMI専用 Ethernet ポートを用いてサーバーに直接アクセスすることができます。
IPMIチップは、独立したプロセッサーであり、サーバーが停止状態でも動作します。
また、サーバーの各デバイスの監視やリモートコントロール機能を使用し遠隔から再起動などの電源管理を行うことができます。
KVM Over LAN
BIOS設定およびオペレーティングシステムのコンソール情報に対するリモートアクセスを提供します。
Virtual Media Over LAN
遠隔のローカルPCに接続している光学デバイス(CD-ROM or DVD-ROMデバイス)からオペレーティングシステムをインストールすることができます。
Webブラウザー管理
管理方法は遠隔からWebブラウザーのIPMI管理アプリケーションを利用しサーバーを管理操作することができます。
アプライアンスのシステムには信頼性の高い Intel® SSD(ソリッドステートドライブ)を採用
Intel® SSDは、高品質のNAND 型フラッシュメモリーを採用しています。
ハードディスク・ドライブをしのぐ高性能で抜群の性能を発揮するように設計されておりさらに信頼性と低消費電力を実現しています。
インターフェイス
※Model 250 の場合、LAN 3、LAN 4 は使用しません。
※Model 200 の場合、LAN 2、LAN 3、LAN 4 は使用しません。
製品仕様
ロードバランサ Web Beagle Model 200/250 | ||
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モデル | Model 200 | Model 250 |
ネットワークインターフェイス | 1000BASE-T(4ポート)(注*1) | |
機能 | レイヤー4ロードバランシング | |
対応負荷分散方式 | ラウンドロビン 最小コネクション 重み付けラウンドロビン 重み付け最小コネクション |
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セッション維持 | 接続元IPアドレスによる維持を指定可 | |
死活監視方法 | TCP/HTTP/HTTPS | |
仮想サービス数 | 8(最大) | 16(最大) |
ノード数 | 32 (全仮想サービスで使用するノードサーバーの 合計最大台数) |
256 (全仮想サービスで使用するノードサーバーの 合計最大台数) |
対応ネットワーク構成 | DSR型 | DSR型/NAT型/透過型 |
冗長化構成 | アクティブ/スタンバイの 冗長化構成が可能(同一機種を2台用意) |
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使用電源 | AC100V(50/60Hz) | |
平均電力消費量 | 単体 :30W 冗長構成時 : 60W (2台の合計消費電力) |
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寸法 | 単体 :42.4(H)×217(W)×365(D)mm ※1/4Uサーバーをラッキングする際は、付属のラックマウントキットが必要です。 冗長構成時 :44.45(H)×441(W)×365(D)mm (ラックマウントキット含む) |
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重量 | 単体 :約3kg 冗長構成時 :約9.8kg ( ラックマウントキット含む) |
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付属品 | 電源ケーブル(国内AC100V仕様)、Web Beagle専用ラックマウントキット、 ロードバランサ Web Beagle操作マニュアル |
(注*1) DSR型の場合、はNICのポートは1つのみ使用します。NAT・透過型の場合、はNICのポートは2つ使用します。
5Uスペースに最大20台マウントが可能
Quad Beagle ZG+ 専用エンクロージャー
お客様のニーズに合わせ、計画的にサーバーを増設することができます
(注*1) Quad Beagle ZG+、アプライアンスModel 200シリーズ 専用エンクロージャー
(Web Beagle Model 70/140、 Secure Beagle Model 30、VPN Beagle Center/Point Model 10、
Sentinel Beagle Model 10、Quad Beagle XG、Edge Beagle ZG 非対応)
Beagle enclosure 構成例
5Uスペースに「Secure Beagle」が最大20台搭載可能
42Uラック内では、最大160台の「Beagleシリーズ」が増設可能となります。(注*1)
ラック内のスペースを効率的に利用、省スペース・省電力化を進めることにより、お客さまのサーバー運用効率を高めることに貢献いたします。「VPN Beagle」は、Intel® Core™ i7/i5 プロセッサーを搭載し、電力消費量を徹底的に軽減、通常のブレードサーバーの半分以下の電力消費量を実現いたしました。 Beagle enclosure を用いることで「VPN Beagle」をブレードサーバーと同様にラック内に収容することができます。 ラックスペースの有効活用と電力消費量の削減が課題となっているデータセンターにおいては、コスト削減への最適なソリューションです。
弊社が提案するブレードサーバーの新しい形、不要な機能を省きお客様の必要とする機能をコンパクトにパッケージングしたことでコストが高い印象を持たれているブレードサーバーのコストを劇的に抑えることに成功しました。
(注*1) 物理的なスペースに対するBeagleシリーズの最大搭載量です。 ラック内で搭載・使用できる電源容量および総重量によって、最大搭載台数は変化します。
サーバー固定金具
製品仕様
Beagle enclosure | |
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重量 | Beagle enclosure 本体 8.4kg Quad Beagle ZG+ 10台搭載した場合の合計重量 38.4kg |
エンクロージャー 本体寸法 |
221(H)×440(W)×368(D)mm |