Web Beagle は、登録したノードサーバに異常が発生していないか、定期的に監視を行っています。 これを死活監視機能といいます。 この機能によって、運用中に障害が発生したノードサーバを分散対象から切り離し、 残りのノードサーバで運用を継続します。
Web Beagle では、次の8種類の死活監視の方法をサポートしています。
「L4仮想サービス追加」または「L4仮想サービス編集」にて死活監視に【TCP】を選択します(図4-2)
「L4仮想サービス追加」「L4仮想サービス編集」ついては「5章 - 仮想サービス追加 / 編集」を参照してください。」
「L4仮想サービス追加」または「L4仮想サービス編集」にて死活監視で【HTTP】を選択します。
監視対象のURI のスキームがhttps であれば、「HTTPS」を選択します。
「死活監視URI」が入力できるようになりますので、死活監視に使用するURI を指定してください(図4-3)。
死活監視を特定のバーチャルドメインのURI に対して実施する場合には、 仮想サービスのバーチャルホスト名を設定してください(図4-4)。
L4仮想サービスの編集ついては 「5章 - L4 仮想サービス追加」を参照してください。
「仮想サービス」の死活監視URI のホスト名欄が空白の場合、 「ノードサーバ追加」または「ノードサーバ編集」の死活監視URI のホスト名部分には、 仮想IP アドレスが表示されます。
バーチャルホスト名を設定すると、死活監視URI 欄にこれが表示されます。 テキストボックスにパス名部分を入力し監視を行うページを指定してください(図4-5)。
「L4仮想サービス追加」または「L4仮想サービス編集」にて死活監視で【MySQL】を選択します。項目の入力によって以下に示すレベルのチェックが出来ます。
「L4仮想サービス追加」または「L4仮想サービス編集」にて死活監視で【SMTP(S)】を選択します(図4-7)。
「L4仮想サービス追加」または「L4仮想サービス編集」にて死活監視で【POP(S)】を選択します(図4-8)。
「L4仮想サービス追加」または「L4仮想サービス編集」にて死活監視で【IMAP(S)】を選択します(図4-9)。
各ノードサーバの追加、または編集後、死活監視が働いているか確認します。
【L4負荷分散】→【対象の仮想サービス】→【ノードサーバ一覧】にて対象ノードサーバの状態を確認します。
ノードサーバのステータスアイコンの色が緑であれば、対象ノードサーバは正常に稼動しています。 赤であれば、TCP チェックの場合、対象ノードサーバで設定したTCP ポートに接続可能か確認してください。 web(http、https)チェックの場合、死活監視URI に記述されたURI が正しいか、 Web サーバがこれに応答しているか確認してください。 MySQL チェックの場合、「DBユーザ名」「パスワード」に設定した値が正しいか確認してください。
「L4負荷分散」の「L7仮想サービス一覧」にて仮想サービス毎のノードサーバの稼働状況や正常に稼働しているノードサーバ数を一覧で確認することができます(図4-11)
「L7仮想サービス追加/編集」にて死活監視に【TCP】を選択します(図4-12)
「L7仮想サービス追加/編集」ついては 「5章 - L7 仮想サービス追加/編集」 を参照してください。
「L7仮想サービス追加/編集」にて死活監視で【HTTP】を選択します。
監視対象のURI のスキームがhttps であれば、「HTTPS」を選択します。
「死活監視URI」が入力できるようになりますので、死活監視に使用するURI を指定してください(図4-13)。
死活監視を特定のバーチャルドメインのURI に対して実施する場合には、 仮想サービスのバーチャルホスト名を設定してください(図4-14)。
L7仮想サービスの編集ついては「5章 - L7 仮想サービス追加/編集」を参照してください。
「L7仮想サービス」のバーチャルホスト名欄が空白の場合、 死活監視用URI のホスト名部分には、 仮想IP アドレスが表示されます。
バーチャルホスト名を設定すると、死活監視URI 欄にこれが表示されます。 テキストボックスにパス名部分を入力し監視を行うページを指定してください(図4-15)。
各ノードサーバの追加、または編集後、死活監視が働いているか確認します。
【L7負荷分散】→【対象の仮想サービス】→【ノードサーバ一覧】にて対象ノードサーバの状態を確認します。
ノードサーバのステータスアイコンの色が緑であれば、対象ノードサーバは正常に稼動しています。 赤であれば、TCP チェックの場合、対象ノードサーバで設定したTCP ポートに接続可能か確認してください。 web(http、https)チェックの場合、死活監視URI に記述されたURI が正しいか、 Web サーバがこれに応答しているか確認してください。
「L7負荷分散」の「L7仮想サービス一覧」にて仮想サービス毎のノードサーバの稼働状況や正常に稼働しているノードサーバ数を一覧で確認することができます(図4-17)
Web Beagle では、管理画面からの操作でノードサーバを分散対象から切り離すことができます。 Webサーバのメンテナンス時などで運用中にメンテナンスを行う場合などで一時的に切り離し、 メンテナンス終了後元に戻す場合などに有効です(図4-18)。
L4 負荷分散の場合もL7 負荷分散の場合も同様の手順となります。
L4 負荷分散の場合もL7 負荷分散の場合も同様の手順となります。
切り離したノードサーバを再び分散対象になるよう有効化します。
Web Beagle では、通常負荷分散を行うノードサーバに加え、待機サーバを登録しておくことができます。
待機サーバとは、通常の運用中はWeb Beagle からリクエストを振り分けられず、 ノードサーバが停止(複数ノードサーバがある場合はすべて停止)した場合にのみリクエストが振り分けられるノードサーバです。
仮想IP アドレス毎に一つの待機サーバを登録できます。
この機能を用いることによって、通常の処理を行なっているノードサーバが停止した場合にのみ動作するサーバ(バックアップサーバ)を実現できます(図4-22)。
複数のWeb サーバに負荷分散することで、Web サーバの冗長性を高めることができますが、 Web サーバがDB サーバやアプリケーションサーバに接続している場合、これらのバックエンドサーバに不具合が生じると、 すべてのノードサーバが正常に動作しない状況が発生することが考えられます。
待機サーバには、システム障害を案内するコンテンツを設置しておく、 またはバックエンドサーバを参照しない縮退運用コンテンツを設置しておくなどの事前準備をしておくことで、 システムに不具合が発生した場合の対応を自動化することができます。
L4 負荷分散の場合もL7 負荷分散の場合も同様の手順となります。
「待機サーバ」が空白の場合は待機サーバ機能が無効であることを表します。
Web Beagle で設定した設定情報をバックアップすることができます。 もちろん、バックアップファイルをリストアすることで以前の設定状態に戻すことができます。 また、旧モデルのバックアップファイルから設定情報を復元することもできます。
ご利用のブラウザによってはポップアップがブロックされバックアップファイルをダウンロードできない場合があります。
そのような場合はお手数ですが、ポップアップのブロックを解除して再度実行してください。
ダウンロード手順はご使用のブラウザによって異なります。
ダウンロードした設定ファイルをエディタなどで編集すると、正常にリストアできなくなります。 そのため、設定ファイルの編集は行わないでください。
リストアされた設定情報は再起動後に有効になります。
リストアに失敗した場合、以下の項目を確認してください。
リストアされた設定情報は再起動後に有効になります。
リストアに失敗した場合、以下の項目を確認してください。
Web Beagle では、機能追加や不具合対応によりファームウェアの提供を行うことがあります。
最新のファームウェアは弊社ウェブページをご確認の上、入手してください。
https://store.atworks.co.jp
ファームウェアのアップデートを行う前に「設定情報のバックアップ」を実施し、 設定情報を控えておいてください。
「設定情報のバックアップ」ついては「5章 - 設定情報のバックアップ」を参照してください。
ファームウェアのアップデート中は、管理画面の操作、ブラウザの操作を行わないでください。
ファームウェアのアップデート失敗やWeb Beagle 本製品の故障の原因となる場合があります。
Web Beagle のファームウェアのバージョンは下記の手順で確認することができます(図4-29)。
【運用管理】→【ファームウェア】を選択してください。
本手順はWeb Beagle の再起動が発生します。
Web Beagle では、機器の状態や仮想サービスの状態を通知する手段として、 以下の通知設定をサポートしています。
Web Beagle で検出したメッセージを管理者へメールで通知する機能です。
送信するメッセージは以下の内容です。
メール通知設定手順
設定した宛先アドレスにメールが通知されることを確認してください。
SMTP サーバに指定するメールサーバでは、 宛先アドレスに指定したメールを受信または中継する設定になっている必要があります。
通知メールの内容については「付録 - 付録B. 通知メールの内容」を参照してください。
Web Beagle が出力するSyslog をSyslog サーバに転送する機能です。
Syslog の出力内容については、マニュアルにてサポートしておりません。
Syslog 設定通知手順
Syslog サーバの設定
Syslog サーバにて、Web Beagle のSyslog を受信できるよう設定してください。
設定後、Web Beagle からのSyslog が受信されていることを確認してください。
Syslog サーバにおけるSyslog 設定については、Syslog サーバのOS もしくはソフトのマニュアルを参照してください。
Web Beagle をSNMP エージェントとして、MIB 情報を通知する機能です。
SNMP 設定手順
Web Beagle の設定
初期状態では、何も設定されていません。接続許可IP アドレスを追加しないと接続することはできません。
SNMP マネージャの設定
SNMPマネージャソフトにWeb Beagleに設定したコミュニティ名をSNMPマネージャソフトに設定します。
Web Beagle へのMIB 取得を行い、MIB 情報が取得できることを確認します。
SNMP マネージャソフトの使用方法については、各マニュアルを確認してください。
Web Beagle の動作について当社で調査を行う場合に、取得してご提供いただく場合に使用します。
ご利用のブラウザによってはポップアップがブロックされバックアップファイルをダウンロードできない場合があります。
そのような場合はお手数ですが、ポップアップのブロックを解除して再度実行してください。
ダウンロード手順はご使用のブラウザによって異なります。